2020年08月24日
東欧サッカークロニクル

東欧サッカークロニクル
クロアチア・ザグレブに始まり、マケドニア、ルーマニア、リトアニア、グルジア、ウクライナ、アイスランド、キプロスといったサッカー小国のレポートが綴られる。
サッカーそのものよりも、サッカーという共通言語を通して欧州大陸の広さ、深さ、複雑さを感じさせ、全ての国を訪れてみたくなる内容だ。
欧州CL(チャンピオンズリーグ)は予選から楽しくなるし、さらにマイナーなクラブが参加するEL(ヨーロッパリーグ)にも興味が湧く。
(今季はコロナの影響で短期トーナメントでの開催となり、どちらも面白かった!)
中でもモルドヴァ国内に存在する(全く知らなかった!)沿ドニエストルという未承認国家へのアウェイ珍道中編が最高に面白い。
ユーゴ内戦に影響したとも言われるボバンの飛び蹴り事件についても、ボバン本人へのインタビューを行った上で深く考察されている。
各国ごとの短編集になっているが、googlemap等でそれぞれのクラブや街を調べながら読んでいたので、時間がかかってしまった。
サッカーファンはもちろん、欧州の旅行や文化、歴史に興味のある人にもぜひお勧めしたい。