2020年03月22日
VISATON BG20
これを見て、BG20の凄さがわかったら通だ。いや病気かもしれない...
インピーダンス:8Ω
再生周波数:~18kHz
出力音圧レベル:92dB
入力:40W/70W
fS:38Hz
Qts:0.44
Qms:3.47
Qes:0.51
Vas:110L
Mms:10g
Xmax: ±4mm
Sd:214cm2
20cm口径で10gという軽量コーンのフルレンジで、最低共振周波数が38Hzなんて信じられない!!!!
エッジやダンパーをよほど柔らかく、ふらふらに作らないとこんな特性にはならないはずだ。Xmaxは4mmもある。
見た目だけなら似たユニットは多い。安価で古典的なダブルコーン。ダイトーボイスとかSICA、BAYMAなど。
しかしいずれもFsとQtsが高く、低域レンジは狭く、中低域に山が出来やすく、ブーストは効かない。FOSTEX FE系は性格が異なり、Qが極端に小さく、バックロードホーン専用と言ってもいい。
VISATON BG20はFsとQts、Xmaxだけを見ればウーハー並みであり、なおかつコーンが超軽量でボイスコイルが1インチと高域も期待できる。こんなユニットは他に見当たらない。
この動画では、VISATONの高級バージョンB200との比較をしている。
これを聴く限り、B200はサブコーンが無いにもかかわらず高域レンジは広いが、ハイが強くシャリシャリしている。
BG20は見かけに反してややハイ落ちで、力強く、太く、厚く、渋みがあるように聴こえる。
国内で作例は見つからなかったが、海外では結構あるようだ。
バスレフから平面バッフル、バックロードホーンのようなものもある。
本来の用途は以下のようなものである。
・フルスケールまたはミュージシャンのPAシステム用のミッドレンジユニット
・ボーカルまたはギターモニター
・電子オルガンとキーボード用のフルレンジスピーカー
このようにヘビーデューティが求められる用途で、なぜこのように低いFsとしたのか、謎だ。
スペックの裏も取れたことだし、3,289円とおそろしく安価なので試しに1ペア注文してみた。
エンクロージャーも何も未定だが、とりあえず裸で鳴らして素性を掴みたい。