2020年03月05日
小型同軸スピーカー構想



プロポーションを決めるにあたっては、まずスタンドを選んだ。スタンドで音が決まることはJBL2wayでも経験済み。
重量級で制振性能のいいスタンドを使えば、下手なフロア型にするよりも部屋の影響を抑えて音をコントロールできる。
問題はスピーカーユニットよりも高価なことだが...それを覚悟しなければユニットの性能は出し切れない。
ブックシェルフ用スタンドではAisin Takaoka TAOC HST-60HB
HST-60HBは小型ブックシェルフ用でありながら23kgとJS-360と近い重量がある。中央に吊り下げられた「振動子」にも底板の制振効果があるそうだ。
このスタンドの天板を考慮し、16cmユニットを約10リットルに収める場合、往年の名機セレッションSL6SやヤマハNS-1のプロポーションが良さそうである。

というわけで、図にしてみた。
ユニットのT/Sパラメータと容積10.7LでQ0c=0.53、ほぼ臨界制動となり、密閉型で低域にピークを作らずダラ下がりになると予想できる。
アンプやDACのDSPで低域を適切にブーストすれば30Hz付近までフラットに伸ばせるだろう。息抜き程度の小口径バスレフダクトを設けてもいい。
ユニットの取付位置はどこがいいかわからないが、センターから僅かにオフセットさせておくと、上下反転で高さを調整できる。
硬い木材で強固なエンクロージャーとし、吸音材をたっぷり入れて、高剛性スタンドに載せる。狭い部屋でも使いやすい、高品位なスピーカーシステムになりそうだ。
パッシブネットワークを組むか、QSC PLD4.2のマルチアンプでドライブするかも悩みどころではある。
このサイズなら汎用性が高いので、スタンドを活かして複数のスピーカーを載せ替えて楽しむこともできそうだ。
問題は、このユニットを使用した事例が見当たらないこと。
海外の僅かなレビューによれば、製品の初期不良?もあるようで、安くはないのでちょっとリスクはある。
どなたか、このユニットで上図の通りに造って報告して頂けるとありがたいです(笑)