2019年09月23日
マルチの検討(4) DSP内蔵パワーアンプ

チャンネルデバイダーを使わなくてもマルチアンプは実現する。
クロスオーバー機能を含む多機能DSPを内蔵した業務用パワーアンプがあるのだ。



ヤマハ、アムクロン、QSCなど。2chアンプなら2台、4chアンプなら1台で、チャンデバ無し、コストは8~10万円余りでマルチアンプシステムが成立する。DSPはクロスオーバーだけでなくchごとのEQやディレイも可能なのでスピーカーユニットの特性をフルに発揮できるだろう。チャンデバを使うマルチよりシンプルかつスピーカー寄りで良いかもしれない。アクティブスピーカーを自作する感覚だ。既にプロ音響設備の世界ではかなり使われているがピュアオーディオでの事例は少ないと思うので、オリジナリティが出せそう。我がスピーカーは小規模PAやステージモニターと同様な構成なので、相性は良いような気がする。
心配な点もある。家庭の音量で可変冷却ファンの騒音はどれくらいか?DSP処理のビット落ちはないのか?そもそも業務用D級アンプの音質はハイファイなのか?そこは試してみないことにはわからない。そして最大の問題は、DSPのレイテンシーのため現用の真空管アンプとの組み合わせができないこと。「DSPマルチ」or「真空管パッシブ」を差し替えて使うしかないが、同じスピーカーが別物のように鳴りそう。あるいはサブスピーカーを作るのも良いかな?