2019年09月19日
マルチの検討(3) チャンネルデバイダー

マルチアンプ方式でチャンネルデバイダー(クロスオーバー)を使う場合、大きく分けて2種類ある。
ひとつは伝統的なLCRフィルターによるアナログ式、もうひとつはA/D変換~DSP制御するデジタル式だ。


アナログ式ならASHLY ( アシュリー ) / XR-1001が良さそう。
ほとんどのアナログチャンデバが3wayであるが、これは2wayで、自分のシステムにぴったりである。シンプルな構成のためか、音質の評価も高い。
フィルタは24dB/oct固定だがクロスオーバー周波数の自由度は高く、重なり具合のレスポンスも調整できる。操作性が直感的で良い。
アナログ・チャンデバのメリットは、シンプルでわかりやすいオーディオ的な操作性。触って楽しいのはアナログだと思う。
欠点はLCRアナログフィルタと多数のオペアンプを通すことによる音質劣化。おそらく音の鮮度とS/Nが低下する。パッシブネットワークを上回ることはできるだろうか?


デジタル式ならdbx / DriveRack PA2 プロセッサーが良さそう。
BEHRINGER ( ベリンガー ) / DCX2496よりも操作がわかりやすそうで、無線LANルータに繋いでiPadから操作できるところも良い。
デジタル・チャンデバのメリットはクロス特性が自由自在であること、タイムアライメント制御やイコライジングもできること。
欠点はコンピューターを扱うような操作の煩雑さと、A/D-D/A変換にともなう音質劣化。
デジタルフィルタによる音質劣化はアナログより少ないはずだが、小音量時のビット落ちによる劣化は無視できない。
できればチャンデバにはフルパワーで入力し、パワーアンプとの間に2連マスターボリュームを入れたくなる。
いずれも一長一短だけど、取説をダウンロードしてシミュレーションしているだけで楽しめる(笑)