2019年09月17日
マルチの検討(2) 変則バイアンプの問題

デジタルチャンデバであれアンプ内蔵DSPであれ、デジタル式クロスオーバーにはレイテンシーが1~2ms程度あるようだ。つまり音速での到達距離にして0.3~0.6mほどの遅れが生じる。全chが遅れる分には問題がなく、各ch間のディレイによるタイムアライメント調整も有効であるが、ウーハーだけDSPを通す変則バイアンプでは、時間軸がそのままズレてしまう。これはダメだ。ユニット間の数cmのタイムアライメントどころではない。上図のようにチャンデバを通すか、全chを同等にDSPアンプで再生しなければならない。4ch型や、2ch×2台でも安価なDSPアンプもあるが、現用の真空管アンプを使うとしたら、やはりチャンネルデバイダーが必要なのか...
なお、DSP内蔵アンプのフローを見ると、基本的にDSPをスルーさせることは出来ないようだ。つまり必ず固有のレイテンシーが発生するので、チャンデバを使う場合も、DSP内蔵アンプとその他のアンプを混在させることは出来ないと思ったほうが良さそうだ。