2019年09月16日
マルチの検討(1) 変則バイアンプ
今は安価で超ハイパワーな業務用DSP内蔵D級アンプが各社から出ており、これを使えばチャンネルデバイダー無しでマルチアンプが実現する。実際にプロのSRでは既にそうした運用がなされている。アンプを追加するだけで、パッシブネットワークの問題点である「コイル」「アッテネータ」によるDFの低下、ウーハー中高域の暴れ、そして時間軸のズレを改善できるのだ。
現用の真空管アンプ (EL34パラレルプッシュプル)も艶やかでエネルギッシュな音を気に入っているが、低域に関しては半導体世代のSR用ウーハーである2206Hを十分活かしているとは言い難い。ウーハーにはDFの大きいハイパワーアンプをネットワークコイル無しで使ってみたい。最近のアンプ内蔵DSPはクロスオーバーだけでなくディレイも可能で、パラメトリックEQもかけられる。オールD級アンプ化する方法もあるが、まずはホーン+ドライバーを現用の真空管アンプとコンデンサ1個でシンプルに鳴らす、変則バイアンプとしてはどうか。これでアッテネーター抵抗を排除し、ウーハーとのレベルバランス調整も自由になる。
合理的な方法に思えるが、そう上手くいくだろうか?以前に試したバイアンプではアンプの違いによる音色の違和感があった。しかし 24dB/octやそれ以上に急峻なデジタルフィルターの場合、重なりが少ないので気にならないのではないか? 本格マルチのように投資額は大きくないので、ぜひチャレンジしてみたい。妄想は拡がる…