2019年08月27日
スパイクインシュレーター TAOC PTS-A
TAOCスーパーインシュレーターを導入。
実はスタンドJS-360を購入したときに驚くほどの期間限定ポイントが付いて、そのままインシュレーターに化けたのだった(笑)
アドバンスドハイカーボン鋳鉄という大袈裟な名前が付いているが、さてその効果は如何に。
スタンドJS-360に付属するステンレスベースは、おそらくTAOC PTS-Nである。(重量とサイズが完全一致)
TAOCによれば、PTS-Nは傷付き防止プレートという位置付けで、インシュレーターではないようだ。
なぜ純正でこれが付属しているのか、単なるコストダウンか、あるいはJBLスピーカー(4312シリーズ、4429)に合わせてチューニングされているのだろうか。
我が家の自作システム+JS-360で使用する限り、ステンレス製のPTS-Nはシャープだが低域が痩せ気味で、ややメタリックな響きが感じられる。
JBL 4312系に比べてウーハー2206Hが強力な高能率型で、タイトな鳴り方をするせいもあるかもしれない。
これを山本音響工芸の黒檀スパイクに替えるとかなり変化した。低域の量感が増し、まろやかで落ち着いた音になったが、フォーカスやキレは減退した。
ただし、いずれのベースでも自作木製スタンドより遥かに良い音ではある。床の振動が減り、S/N感と解像度、音の締まりが全く違う。
ちなみにスタンドの重量は26kgで、スピーカー本体の重量とほぼ同等になっている。
しっかりしたスタンドの重要性を知るとともに、スタンドで音質を調整できるブックシェルフ型の良さを感じた。
さて、アドバンスドハイカーボン鋳鉄のPTS-Aの実力は…
結論から言えば、多くの点で音質は向上した。
ステンレスよりも力強く弾力的、肉感的で芯があり、重心が下がり厚みが増した。
メタリックな癖がなくなり、音像は明確で黒檀のような甘さも感じられない。
ケーブルの音の差があまりわからない自分でも、この違いははっきりと感じられる。
スパイクを受けるだけのパーツでこれほど音が変わるのかと驚き、新たなオーディオ体験となった。
こうなると、スパイクそのものを替えてみたらどうなるか?
メカニカルアースを明確にすべく、もっと鋭角なスパイクボルトを調達してみたい。
そして、スピーカー本体のクオリティももっと上げないと!