2005年05月25日

富山市T邸

2000年竣

何をかくそう、我が家です。
正確には両親のための家であり、徹底して自然素材にこだわった家になりました。

家のほとんどがスギと漆喰でつくられています。
当時我々はまだ東京におり、地元の水上建築設計事務所との共同設計になりました。

登り梁を採用し、徹底して小屋裏空間を消した合理的な断面計画としています。
現場に通って職人さんとの付き合いもでき、それまでビル建築ばかりやっていた自分にとっては伝統工法や自然素材の扱い方をマスターする上で良い経験を積むことができました。
due設立の足がかりになった仕事でもあります。

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建築設計due 
今をときめく売れっ子である大江匡/PLANTEC設計の
「SANKYO新本社ビル」を見てきた。
渋谷駅近くの裏通りにある。



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E?1 7?14mm


建物は外周部分のトリカゴ状の柱?梁?ブレース?ですべてが支えられて浮かんでいる。
高度な構造解析技術が駆使され、耐火被覆にも工夫が凝らされている。
それなりの理由があって提案されていると思うし、
発注者も納得しているのかもしれないし、すごい建築であることは認めつつも、
それでもなぜ?と思ってしまう。

建築は誰のものか?少なくとも建築家のものではない。
もちろん発注者のものであり、同時に社会全体の知的財産だ。

技術が美しく表現されてこそ建築ではないか?
構造に必然性がなくていいのか?

それはともかく、この建築は美しくないと僕は思う。
建築家の欲望のこれでもかという露出、露出、露出。
普段は端正で合理的な作風の大江さんの、衝動か狂気か?

同じ菱形フレームでできたプラダ青山を見てどう思っただろうか。





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建築とデザイン 

2005年05月23日

日本で一番好きな建築は何かと聞かれたら、
迷わず一連の同潤会アパート群を挙げる。

関東大震災のときに各国からの義捐金をもとにつくられた
日本最初の近代的な集合住宅で、首都圏に10数カ所あった。
同潤会は住宅都市整備公団の前進でもある。
当時の技術と計画論、美学の粋を込め、理想に燃えた建築家や技術者によって生み出された。

年月を経て、独自のコミュニティを生み出し、森に囲まれるように建っていたそれらの建築は、「共に住む」という意味を圧倒的な存在感をもって示していた。

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(江戸川アパート 1998年 ローライ35にて撮影)


しかしそれらの優れた建築も、既にほとんどが取り壊された。
大型物件としては最後の砦、表参道のシンボルだった青山アパートも昨年解体され、
いま安藤忠雄の設計によって建替えられようとしている。
僕はここにどんなに美しい建築が建とうとも、同潤会青山アパートには絶対にかなわないと思っている。

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さて同潤会なき今、次の名建築候補として僕が挙げているのが「コープ・オリンピア」である。

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E?1 7?14mm


ル・コルビジュエのユニテ・ダビタシオンを思わせる中廊下メゾネット形式をとり、
20?あまりのユニットを組み合わせて大小無数の住戸を構成している。
1960年代に建設され、最も高価な住戸は当時1億円を超え、女優の京マチコが買ったという。
共用施設の充実、表参道の並木道に馴染む雁行(ジグザグ)なファサード...
これから何十年も古くならない、優れたデザインだ。
僕が東京にアパートメントを買うなら、(買えるなら!)これしかないと思う。

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建築とデザイン 
週末は東京へ。
友人のマンションリフォーム相談のついでに、遊んできた。

表参道から渋谷、代官山と歩く。
ミニバブルの東京とはいえ、このあたりはさながら建築博物館である。


まずは竣工間もない、伊藤豊雄のTOD’s表参道。

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次はルイ・ヴィトン青山。設計は磯崎新の弟子、青木淳だ。

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さらに、何度も見に来ているプラダ青山。ヘルツォーグ&ド・ムロン設計。

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差は歴然だった。

TOD’sはすごいことはすごいが、既成の技術の集積である。
デザインも写真で予想できる範囲だったし、計画案の模型の軽やかさはない。
これは良し悪しではないけれど、伊藤豊雄らしい、いい意味での軽薄さがない。
ヴィトンも端正で悪くないし、内部空間はTOD’Sよりずっと複雑で面白い。
しかしどちらも、設計も現場も、そのプロセスをなんとなくイメージできてしまうのだ。
ああ、ここが大変だったろうな、ここは頑張ったな、ここは妥協したな、というふうに。
ふたりとも日本を代表するスター建築家だが、僕らの延長線上のどこかにいる、という気がする。

でもプラダは違う。

現代建築の歴史を塗り替えるくらいの建築だとNAHOも言っていた。
どんな発想から、どのくらい時間とお金をかけ、どんなプロセスで、どんな人たちがこれをつくったのか、まったく想像すら困難なほど、「途方もなさ」を感じる。
あれこれ分析することが無意味だとさえ感じてしまう。

例えばバチカンのサンピエトロ寺院をみたときのような、「途方もなさ」である。

(写真はすべてE?1 7-14mm アングルファインダー使用)


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建築とデザイン 

2005年05月20日

「選手として最も成長できたのが97年。」


引退を発表した元カメルーン代表のパトリック・エムボマが言った。

97年にガンバ大阪に来て25点を取って得点王になった彼は、日本に来たときには母国では既にスターでありながら、フランスのチームでは実力が出せなかった選手だ。

僕は88年頃から日本サッカーをスタジアムで観てきた。
98年WC予選などは全部国立競技場で観た。
Jリーグ開幕前からアントラーズを応援してきた。

しかし同時に、88年から12回連続でトヨタカップを国立競技場で観てきた。
ACミランのアリゴ・サッキ監督に率いられたフリット、ライカールト、ファン・バステンのプレーを間近で震えながら観た。
バルセロナのストイチコフ、サンパウロのライー、ユベントスのデルピエロ、レアルのラウール、ボカのパレルモ...
選手だけではない、ミランやユベントスの強烈なプレス、レッドスターの圧倒的な個人技、それに耐えてカウンターを繰り出す南米勢の底力...

技術、戦術、美しさ、華やかさ、あらゆる面で、日本サッカーとは違いすぎた。
トヨタカップは別のスポーツのように見えたものだ。

そんな日本サッカーでエムボマが成長してくれたことはとても嬉しい。
日韓ワールドカップで中津江村がカメルーン選手団を暖かく迎えたこともあった。
サッカー後進国の日本にエムボマはなぜかフィットしたようだ。

日本サッカーのレベルは彼には十分ではなかっただろうが、当時急成長していたことも確かで、
ワールドカップを控えてモチベーションは上がっていた。
この前にカズがイタリアへ行ったし、国際試合でも結果が出てきていた。

人間は環境に左右される生き物だ。
人生には運不運もあるけれど、エムボマが日本でいい経験を積めたことは、
我々も誇りに思っていいと思う。

エムボマはアタッカーでありながら、オリンピックではスイーパーをやったりしていた。
テクニシャン揃いのカメルーン代表の中で彼がどれほどうまいか、よくわかるエピソードだ。







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サッカーとスポーツ 
今日は富山市F邸の見積もり依頼を行い、建設会社3社と会った。
3社3様、それぞれにやる気を感じさせてくれた。
みなさん個性があって、どことやることになっても面白いだろう。

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(コンペ時の模型)



昨日はなぜか、異常にアクセスが多かった。それも今までの10倍以上。
何があったのだろう?
あんまりすごいので運営者サイトを見てみたら、故障とのこと。
なあんだ。がっかり。

早く直してくれ!

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アトリエ日誌--~2006 

2005年05月19日

昨年、コンペで決まった住宅、富山市F邸の設計が終わり、
明日は工務店3社を呼んで競争入札にかけることになった。

予算も厳しいが、なかなかいい家になると思う。

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週末は東京へ出張だ。
ついでにいろんな新しい建築を見てこよう。
OMNIAの仲間と写真散歩の約束もした。


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アトリエ日誌--~2006 
我々がよく使う外壁材がベイスギだ。

水に強く腐りにくく、木目に独特の色があって美しく、極端に高価でない。

今日の現場ではベイスギ貼りがほぼ仕上がっていた。

「節」については好き嫌いがあり、節嫌いの人もいれば、節ありのほうが自然素材らしい風合いが出るという考えもある。
防水性では無節のほうが優れている。
しかし設計でそこまで指示することはしていない。場合によっては非常に高価だからである。
「無節だから」高いのではない。それぞれ個性を持った木々の中から無節を「選り分ける」から高くなるのだ。

この現場で使われたベイスギは「無節」である。
これも建設会社の良心である。

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(撮影はすべてCOOLPIX8400)




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現場2005 
僕らの事務所ではペンキ仕上げを採用することが多い。
ペンキというと、安物だと思っている人が多い。
実はクロス貼りよりずっと高級な仕上げなのだ。

ペンキとクロスの単価は同じくらいだが、要求される下地の精度は天地の差がある。
美しいペンキ仕上げをするためには、ボード面に全面的にパテ処理をするのだが、
これを含めるとクロス仕上げの1.5倍くらいの単価になる。

K邸でもそうした指示をしていたのだが、パテが終わった現場をみて驚いた。
これで仕上がりといってもいいくらい、きれいなパテだったのだ。 
宮野建設さんに聞いてみると、全面寒冷沙貼りの上にパテしごきしたという。

「全面寒冷沙貼りパテしごきの上EP塗装」

これは我々が図面に描く塗装仕上げでも最上級のもので、よほどの場合にしか使われない。
美術館などで有名建築でも多く採用されているが、下地の単価がペンキの1.5倍にもなるのだ。つまりトータルではクロス貼りの2.5倍の単価である。
無垢板や珪藻土塗りに近い単価になるのだ。

下地は施主に見えるモノではないが、しっとりとした仕上がりの美しさはしっくい仕上げに近いものがあり、耐久性も高い。当然、ビニルクロスなどとは比較にならない。

コストダウンの嵐が吹き荒れる業界だが、
見えないところにお金をかける建設会社の心意気に敬服した。

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COOLPIX8400





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現場2005 

2005年05月17日

富山博覧会のときに整備されたこの公園は子供連れにはなかなか楽しめる。

下の写真のように噴水の中を歩けます。
板を踏むと隣の板の噴水が止まる仕組みになっている。

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合掌造りを移築した太閤山荘。

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エキスポのメイン館だった、葉祥栄設計の「風の塔」。
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とても広いし、人も少なくてゆったりできる、いい公園だ。

(撮影はすべてCOOLPIX8400)



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家族の時間 

2005年05月16日

太閤山ランドに行ってきた。
ここは広い公園や水遊びのできる場所もあって子供連れにはとてもいいところだ。
中でもその中にある「こどもみらい館」は素晴らしい。
こども建築の大家、仙田満氏設計だが、子供にとってはこんなに楽しい建築はないだろう。


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ちょっとメルヘンチックなお城風の外観。コンクリートブロックに塗装した素朴なものだ。

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トンネル上の遊具が縦横無人に走り回る。これは楽しい!

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トンネルの中。大人もなんとかくぐれるところがミソ。

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トイレも可愛いですね。

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中央に設けられた機械室もこんなふうに覗くことが出来るのが面白い。


カタチは非常に複雑で、設計、施工ともに大変だったろうとは思うが、
全体に仕上げは素朴で、建築は脇役に徹している。
設計者の主張みたいなものが前に出てこないところがいい。

建築と一体化された遊具は法的にも?なつくりで、迷ったり落ちたりぶつけたりしそうな、
危険そうに見えるものもたくさんある。
仙田氏は「めまい空間」というが、ちょっと危険な感じがするくらいじゃないと楽しくないという子供の心理をよくわかっている。

こういう建物を認めた当局の対応も含めて、遊びと建築が完全に一体になった、隠れた名建築だ。


(撮影はすべてCOOLPIX8400)



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建築とデザイン 

2005年05月14日

昨日も今日もいい天気だったが、自転車には乗れなかった。
来週までに見積もり図を完成させなければならない。

今晩もガリガリ描かなければならないのだが、これが結構楽しいんです。
「こいつはいい家になる」ことが確信できます。

話は変わるが、設計って環境も大切だと思う。

今日はNAHOが飲み会で、しっかり風呂に入れて寝かしつけ、ジャズのアナログレコードを聴きながら描いている。
こういうときは、デスクを移動して、ライブハウス状態にすると仕事も楽しいんです。

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E?1 7?14mm




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アトリエ日誌--~2006 
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